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ココロとカラダのコラム0004:[臨床例]子宮筋腫による腹部の重さ

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定期的に来てくれているYさん(コラム0001のYさんとは別のYさん)の訴えは「腹部が重い。子宮筋腫のせいではないか。膀胱が圧迫される感じがして、トイレも近い」というものだった。ちなみにYさんは以前、病院の診察で子宮筋腫があることが確認されている。

調べてみると、子宮筋腫はあるものの、そのことに優先的に対処しなければならない、という優先性が出てこない。優先性がなければそれを治療してはいけない、ということはないのだが、優先性がないということは、より優先的に対処すべき問題が別にあるということを意味する。
それを探していくと、心臓付近に「心配」という感情で反応があり、それは子宮に対するもののようだ。そこで、その感情を強調するようにさせると、初めてそこで子宮筋腫への施術の優先性が現れたのである。

以上のことから私は、Yさんは子宮筋腫そのものというより、子宮筋腫があることによる不安、心配が腹部の重さや膀胱が圧迫される感じを作り出しているのではないか、と考えた。
そこで子宮の辺りに意識を向けてもらって、そこに感じられるものを教えてもらうと、やはり「腹部が重く、膀胱が圧迫されているような感じ」とのことだったので、心臓付近にある「(子宮に対する)心配」という感情に対する反応を取ることで、その感じが変わるかどうか/変わるとしたらどう変わるか、を見てもらったところ、子宮や生殖器周りにはアプローチしていなかったにもかかわらず、重さや圧迫感は消えた。

最近では西洋医学の世界でも、例えば腰痛なども約80%は身体面で問題を見出せない原因不明のもので、その多くは心因性の可能性がある、と言われるようになった。Yさんのケースでは現実に子宮筋腫はあるものの、そこに現れる症状は子宮筋腫自体が原因ではなく心因性のものだったが、そいうのも少なくないのかもしれない。

もし、あなたがなかなか改善しない問題を抱えているとしたら、それを作っているのはひょっとしたら自分自身の心ではないか、と考えてみる必要があるかもしれない。

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