ココロとカラダのコラム0017：その痛み、ストレッチが原因では！？
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ヘルモアという治療院、ヒーリングサロンのポータルサイトで、そこに登録している先生たちと体についてのネットによる悩み事相談を受けているが、腰痛だとか膝痛といった運動器系の相談に対して、回答でストレッチを勧める先生が、特に整体院や接骨院／整骨院に多いと感じる。まだまだ日本では「ストレッチ神話」は根強いようだ。
けれども世界的に見ると、20年ほど前に「ストレッチにはケガ防止効果はない」という研究結果が出されて以来、それを支持する論文が次々に発表されていて、運動器疾患にストレッチを勧めるような国は、むしろ少なくなっているのだ。
では、なぜストレッチにはケガ防止効果がないのか？ 一般的に行われているグーッと体を伸ばすストレッチは、伸ばした部分の筋肉の脱力を引き起こすからだ。
なので運動や身体的な活動の前に念入りにストレッチしているとすると、全身的に筋肉が脱力した状態でそれをすることになるから、ストレッチしない場合に比べてケガや故障が起こりやすくなる可能性がある。場合によっては、ストレッチすることで症状をより悪化させたり、再発しやくすさせたりしているかもしれないのだ（逆に運動した後や寝る前など、筋肉を脱力させてリラックスするためにはストレッチは有功だろう）。
もしあなたがいまだに「ストレッチ神話」を信奉していて、「一生懸命ストレッチしているのに症状が改善しない」とか「すぐ再発しちゃうんだよ」と悩んでいるなら、「もしかしたらそれ、実はストレッチしているせいじゃないか？」と疑ってみたほうがいいかもしれない。
ついでに、何かというとやたらとストレッチを勧めてくるセンセイも、一度疑ってかかることを私はオススメしたい。
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