ココロとカラダのコラム0056：治療法と効果の不都合な関係
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世の中には「カイロプラクティックで腰痛が消えた」とか「オステオパシーで手のシビレが取れた」といった話がよくあって、そんな話を見聞きするとすぐさまそれに飛びつく人たちが一定割合で存在するわけだが、そういう人は得てして、その治療法による施術を受けても宣伝にうたわれた効果が全く得られなかったりする。
世の中には星の数ほどの治療法、治療メソッドが存在するが、そもそも治療法とその効果の本当のところはどうなっているのだろうか？
最近言われていることだが、治療効果には治療を行う側の施術レベルと同じくらい、あるいはそれ以上に、治療を受ける側の「治療反応性」（「治療応答性」とも言う）が重要な要素を占めている、と。そして治療反応性の高い人は、受けた治療がどんなものであっても、比較的高い改善効果を示す、という。
つまりは、治る人は（たとえ症状の程度が重くても）何をやっても治る、ということだ（もちろん、受けた施術の技術レベルがあまりにも低い場合は、さすがにダメだろうけど）。
あなたがもし、これまでどこでどんな治療を受けてもよくならなかった、というのだとしたら、これまで運悪く外れの治療院、治療家ばかり引き当ててしまった可能性もなくはないが、確率論から言えば外ればかりずっと引き続けるというのは難しいので、むしろ治療反応性が低いから、と考えてもいいのかもしれない。
治療反応性が低い原因にはいろいろなものがある。施術する治療家との相性や信頼関係もあるし、何らかの理由で心の底では自分が治らないことを望んでいるのかもしれない（こういうのを心理的逆転という）。
いずれにせよ、治療反応性が低下した状態にあるなら、まずはその理由を見つけ出して解消しない限り、この先も「どこでどんな治療を受けてもよくならない」が繰り返されるだけだろう。
もし思い当たることがあるなら、一度ご相談あれ。
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