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ココロとカラダのコラム0061:40代からの誤嚥性肺炎対策

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日本人の死因の第1位は癌、第2位は心疾患というのは有名な話。では第3位は何かご存じだろうか?
実は死因の第3位は肺炎。しかも高齢者の場合、その多くは誤嚥性(ごえんせい)肺炎によるものだというのだ。

ここまで読んで、もしあなたが「自分はまだ高齢者じゃないから関係ないや」と思ったとしたら、その考えは甘いかもしれない。誤嚥性肺炎を引き起こすノドの筋肉の衰えは、早い人では20代から始まっているからだ。

ではまず、誤嚥性肺炎とは何か?というところから。
簡単に言えば、ノド周りの飲み込むための筋肉の力が衰えることで、飲み物や食べ物が食道ではなく気管へと行ってしまい、それが肺に入って炎症を起こすこと。
例えば高齢者でなくても、あわてて食べ物や飲み物を飲み込もうとしてむせてしまったとか息ができなくなる経験をしたことはないだろうか? それはノド周りの筋肉が飲み込む動作にうまく対応できず、飲食物が気管に入りそうになったり器官を塞いでしまったりしたことによって起こったことだ。
だから普段から飲食物が飲み込みづらかったり、むせてしまうようなことが頻繁にあるなら、歳とともに誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが普通の人より高くなると考えたほうがいい。

では、どうしたらいいか?
それは食べ物をかき込んで食べるような食事の仕方を改めること、そしてノドの筋肉を鍛えることだ。

特にサラリーマンには食べる速さを自慢にしている人がいたりするが、長い目で見れば決していいことではない。昼休みに少しでも長く休むため早食いして時間を節約しても、寿命そのものが短くなってしまったら本末転倒だ。しかし食習慣というのはなかなか短時間では変わらない。早いうちから多少時間がかかってもよく噛んでしっかり食べる習慣を身につけよう。
落ち着いてよく噛んで食べることは誤嚥性肺炎を防ぐだけでなく、脳も活性化させるのでボケ防止にもなる。

飲み込むためのノド周りの筋肉を鍛えるには、まず喉頭(こうとう=喉仏)に指を触れる。男性に比べて女性はわかりにくいが、左右の鎖骨の間にある前頚部の陥凹(かんおう=凹み)に指を触れ、正中線に沿って指を頭部に動かして最初の出っ張りを越えた辺り。
そこに軽く指を触れて水を少量口に含み飲み下すと、喉頭が上に持ち上がるのが指先に感じられるので、指で喉頭の動きをモニターしながらノドの側では飲み込む動作を保持し、喉頭が持ち上がった状態のまま5秒キープ。これを1日6回程度行う。
5秒キープするのがキツければ3秒くらいから始め、また逆に楽々5秒キープできるなら8秒や10秒に延ばしてももよい。
お試しあれ。

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