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ココロとカラダのコラム0062:産前産後の腰痛の盲点

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産前産後の腰痛は古くて新しい問題だ。
一般に妊婦の約70%が腰痛を経験すると言われている。妊娠中は胎児の重みによって背骨に前下方へのテンションがかかる上、妊婦自身も体重が増えるため、腰への物理的な負担が高まる。それに加えて、出産のために関節や靭帯を緩ませるホルモンが分泌されることで、より腰周りが不安定になるためだ。
そのため、整体など各種療法の治療院では「産前産後の骨盤矯正」を売りにしているところが少なからずある。

あなたが産前や産後で腰痛に悩まされているなら、そういった施術を受けてみるのもいいかもしれない。
が、その前に注意すべき重要な点がある。特にその腰痛が激しい痛みを伴うものなら。

妊産婦が腰痛を訴えて整体などの治療院に行くと、やれ骨盤が歪んでるだの、ホルモンがどうのこうのと型通りの台詞を言われ、矯正されて──という流れになるのだが、その前に1つ、盲点となっている重要な疾患の可能性を考慮しなければならない。それは

骨粗鬆症

である。
「まさか!」と思われるかもしれないが、今、妊産婦が腰椎の圧迫骨折を起こして腰痛になるケースが増えているのだ。

もともと妊産婦は、妊娠中は胎児にカルシウムを与えるために、産後も授乳によって、骨密度が低下する。だから妊娠中には医師や助産師からカルシウムやビタミンD、葉酸を摂るように指導されるのだが、それ以前にその女性が妊娠前に十分な骨密度があることが前提となる。

けれども最近の傾向として、10代からダイエットをしていたり紫外線を極端に避けるような生活をしていることで、骨量が最大となる20歳前後に骨密度が十分なレベルまで達しない人が増えている。その結果、妊娠によって骨粗鬆症になるケース──これを妊娠後骨粗鬆症という──が近年、医療現場でしばしば問題になっているのだ。しかもこれ、初発骨折が見つかった時点で早急に手を打たないと、連鎖的な骨折を引き起こしてしまうこともあるのだとか。
そして当然のことながら、妊娠後骨粗鬆症による腰痛は骨盤矯正などでは治らない。

なので、もし思い当たることがあるなら念のため、骨盤矯正を受けに行くより前に整形外科を受診されることをオススメしたい。

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