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ココロとカラダのコラム0038:ロキソニンの重大な副作用

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ロキソニン(ロキソプロフェン)という薬をご存じだろうか。ロキソニンは、頭痛や生理痛時によく効く解熱消炎鎮痛剤として広く用いられていて、病院で処方されるほか、2011年からは「ロキソニンS」として店頭販売もされているほどの人気薬だ。

けれどもこの薬、腸閉塞など消化器系に重大な副作用のリスクがあるとして、厚生労働省が注意を呼び掛けている。
厚生労働省は2017年3月22日、解熱鎮痛消炎剤の「ロキソプロフェンナトリウム水和物(経口剤)」(商品名・ロキソニン錠60mg、同細粒10%、ロキソプロフェンナトリウム内服液60mgなど)について、医薬品添付文書の「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう指示を出したのだ。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)の報告書によると、過去3年度における国内副作用症例のうち、6例の小腸・大腸の狭窄や閉塞関連の症例が報告されており、厚労省の指示はこの結果を受けたものである。

実はこの副作用は、ロキソニンが効くメカニズムに深く関係している。
ロキソニンに代表されるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症を引き起こす「プロスタグランジン」という物質の生合成を抑制することによって痛みや発熱を抑えるのだが、その一方で、プロスタグランジンは胃腸の粘膜を保護する働きもしているので、その生成を抑えてしまうと胃腸のバリア機能が低下して粘膜が荒れやすくなるのだ。
今回重大な副作用として新たに加わった「狭窄・閉塞」は、胃の粘膜が荒れ、潰瘍ができ、さらに進行した症状である。

だから、今回の厚労省の指示はロキソニンに全く新しい副作用が見つかったということではなく、これまでにも知られてきたことに対して改めて注意喚起した、ということ。実際、病院でロキソニンを処方される際には、空腹では飲まないように、また一緒に処方される「ムコスタ(一般名:レバミピド)」などの胃薬と合わせて飲むように指示される。

ロキソニンに限った話ではないが、服用の際には注意書きをよく読み、服用後に少しでも異常を感じることがあれば、すぐに医師や薬剤師に相談することだ。

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