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ココロとカラダのコラム0044:脚の痛みで長く歩けない

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時々ある訴えに
「少し歩いているとお尻や脚に痛みやシビレが出てきて、休み休みでないと長い距離を歩けない」
というものがある。
こういう症状のことを医学用語では間欠性跛行(はこう)というのだが、こういう症状を訴えて相談する人に対して、詳しい話も聞かずに「あぁ、それ脊柱管狭窄症です」などと安易に答える先生がいるらしい。でも、もちろんそんなことは一概には言えない。

まず間欠性跛行には、血管性に発症するもの(血管性跛行)と神経性に発症するもの(神経性跛行)がある。そして血管性跛行が起こる代表的な疾患が閉塞性血栓血管炎や閉塞性動脈硬化症、神経性跛行が起こる代表的な疾患が脊柱管狭窄症である。

血管性の跛行も神経性の跛行も、下肢に強い痛みやシビレが出ても歩くのをやめて少し休むと症状が和らぎ、また歩き出すことができる。けれど両者には次のような特徴的な違いがある。
血管性の跛行は姿勢によらず休むことで症状が軽減するが、神経性の跛行は殿部、腰を前屈みさせたり座った姿勢を取ることで症状が軽減するのだ(よって神経性跛行では、自転車でなら遠出することもできる)。

なので、間欠性跛行ではまずそれが血管性なのか神経性なのかを見分けることが重要になる。冒頭に書いたように、決して「間欠性跛行=脊柱管狭窄症」ではないので、ご注意。

なお、下肢の動脈の状態を調べる簡便な方法がある。それは足背(足の甲)のほぼ中央付近にある足背動脈の拍動を触れるかどうかを調べるのである。もし左右どちらかでも足背動脈の拍動が触れない場合、下肢の動脈、ひいては血管に何らかの問題が起こっている可能性がある(ただし、これはあくまでそうした可能性が分かる検査であって、これにより何かの確定診断ができるわけではない)。

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