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ココロとカラダのコラム0018:坐骨神経痛鑑別のためのテスト

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私はカイロプラクティックの学校の2年時に横浜二俣川の松原治療室にインターンに行っていた。松原次良(じろう)先生は「検査なくして治療なし」という人で、そこでは整形外科テスト(理学検査とも言う)をみっちり勉強させられた。
そしてウチでは今でも松原治療室に倣って、特に初診時には主訴が何であれ必ず全身にわたって一通りのテストを行うようにしている。それを行うことで(患者自身にとっても)初めてわかることがあるのだ。

さて、整形外科テストには様々なものがあるが、ここでは坐骨神経痛を鑑別するためのSLRテスト(下肢伸展挙上テスト。ラセーグ・テストとも呼ばれる)をご紹介しよう。

SLRテストにはいくつかのバリエーションがあるが、一番一般的なものは患者に仰臥位(あお向け)になってもらい、術者が患者の下肢を左右それぞれ、膝を伸展させたまま持ち上げていく、というものである。下肢をこのように挙上させると坐骨神経と第5腰神経から第2仙骨神経の神経根にストレスがかかるので、これによって患者の訴える症状が坐骨神経痛によるものかどうかを鑑別することができる、というわけだ。

具体的には、股関節を70〜90°屈曲させると上記の神経が完全に伸展するので、もし70°以上で痛みが生じれば、それは腰椎椎間関節の痛みが疑われる。屈曲が35〜70°だと椎間板の上で坐骨神経根が緊張するので、この範囲での放散痛は椎間板の病変による坐骨神経根への影響が疑われる。要するに坐骨神経痛の疑いあり、ということだ。そして屈曲が0〜35°では硬膜の動きがないので坐骨神経にはストレスがかかっておらず、この角度で痛みが始まるならば、梨状筋の痙攣や仙腸関節の問題など硬膜外の病変が疑われる。

我々のような治療院は病院のように画像診断は行えないが、こんな簡単なテストでもこれだけのことがわかるのだ。整形外科テストを舐めてもらっちゃ困るよ〜。

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