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ココロとカラダのコラム0080:簡単にできる大動脈瘤チェック

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重篤な疾患には何らかの自覚症状があるはず、と思われているかもしれないが、さにあらず。ほとんど自覚症状のない、しかし極めて高い確率で死に至る可能性のある疾患というものが存在する。その1つが大動脈瘤だ。

大動脈は心臓の左心室から酸素を豊富に含む血液が全身に向けて送り出される、人体の中で最も太い血管である。心臓から上方(頭方)に出てすぐのところで弓なりにカーブし(ここを大動脈弓という)、そこからは頭部や上肢へと分岐する血管が出ている。その後、大動脈は下行して胸部を通り(ここを胸部大動脈という)、横隔膜を抜けて腹部に進み(ここを腹部大動脈という)、左右の下肢へと分かれる。

大動脈瘤は、通常は20〜30mm程度の大動脈が30〜40mm以上に膨らんだ状態を言い、大きく胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤とがある。この大動脈瘤が大きくなると、破裂して大量出血し、致死的な状態に陥る。ほとんどの場合、自覚症状はなく、CT検査などで発見される。破裂の危険性が高いと考えられる時は、それを防ぐための外科的処置が必要となる。

自覚症状がないため早期の発見が難しい大動脈瘤だが、それを見つけるための簡便なテスト法があることが知られている。片手で簡単にできるその方法とは──

左右どちらか一方の手を、手のひらを上にした状態で、親指だけをゆっくりと小指側に向かって伸ばしていく(この時、無理に力を入れずに自然に伸びるところまで伸ばしていくことが重要)。そうした時、親指が中指から小指の辺りで止まれば問題ないが、小指を超えて伸びるようなら、大動脈瘤を持っている可能性がある。
その根拠は、親指が小指の位置を超えるほど伸びるとすると、長骨が過剰で関節が緩んでいることを示し、それは大動脈瘤の兆候として知られていることによる。

このテストは20年以上も前から動脈瘤の有無を調べる簡便な方法として用いられてきたが、アメリカのイェール・ニューヘブン病院が最近、このテストの有効性が確認されたと発表した。

ただし、この方法が使えるのは胸部大動脈瘤のみであり、またこれだけでは確定診断はできない。あくまで大動脈瘤の可能性を探る暫定的なものであることを理解した上で、試してみて頂きたい。

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