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ココロとカラダのコラム0079:顎関節症をもたらすもの

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顎関節症というものがある。具体的には「顎のまわりが痛む」、「口を開けにくい/開けられない」、「クリック音が出る」といった口、顎まわりの症状の総称だが、それだけでなく、頭痛、肩こり、腰痛から、鬱や摂食障害なども顎関節症から誘発されているケースもある。最近では、腰痛なのに整形外科ではなく「これは顎関節症から来てるかもしれない」といって歯科を受診する人もいるらしい。

顎関節症の診断基準の1つが「口が縦に35〜40mm以上開くか」である。簡易的な検査としては、口の中に指を縦にして3本程度が第2関節まで入れられるかを調べる。もし、そこまで入らない場合は開口障害があると考えられる(ちなみに、香取慎吾は拳を口の中に入れられるそう)。

さて、これまでは顎関節症の主な原因は咬合(噛み合わせ)の異常だと考えられてきた。もちろん、実際に咬合が原因で顎関節症になるケースはあるので、必ずしも間違いではない。しかし、2018年に発表された国内初の「顎関節症治療の指針 2018」には、咬合の異常などとは違う顎関節症の知られざる原因が書かれている。それは要約すると

顎関節症をもたらすものは、肩こりや腰痛と同じ、筋肉の過緊張状態である

という。つまり、顎関節症は“顎こり”のようなものだというのである

顎のまわりには「咬む」という行為を行うための筋肉群が付着している。それらの筋肉群は食物を咀嚼する=咬む時にのみ緊張し、それ以外の時は緩んでいる──はずなのだが、普段から噛みしめ癖を持っている人の場合、それらが常時緊張状態にある。そして筋肉の異常緊張は顎関節にある関節円板(クッションのような役割をする))のズレまで引き起こし、それによって関節自体にも痛みやクリック音を生じさせることがあるのだ。

噛みしめ癖があるかどうかは、食事中などではない普段の状態の時、上下の奥歯が接しているかどうかで確認することができる。本来は上下の奥歯の間にはわずかな空間があるはずなのだが、それが常に接しているとしたら、噛みしめ癖があると考えられる。
噛みしめ癖があるために顎まわりの筋肉が過緊張を起こしているならば、咬筋や側頭筋のリリース(緊張の解放)を行う。また更にそのために開口障害まで生じているとしたら、合わせて口を開くストレッチも毎日行おう。必要なら当治療室で処方している。

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