ココロとカラダのコラム0050:肩コリ、頭痛、眼精疲労の盲点
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肩コリ、頭痛は、ウチのような治療院に来る人が訴える症状の代表格である。そして、そういう人はセットで眼精疲労を訴えたり、必ずしも本人に自覚症状はなくても、調べてみると「この人、相当目が疲れてるなぁ」と感じる人が少なくない。
ネットの相談コーナーなどを見ていると、こういう訴えに対して、治療家、セラピストと覚しき回答者の中には、判で押したように「普段から姿勢が悪いんでしょう」、「スマホの使いすぎによるストレーツネックが原因」のように答えている人たちがいる。
もちろん姿勢は重要だし、スマホによるストレートネックも一部で社会問題化しているほどだから、それらは十分に肩コリ、頭痛(、眼精疲労)の原因になり得る。
けれど、臨床する中で私は意外な盲点となっている原因があることに気づいた。それは「目」だ。
肩コリの出現に深く関わっている筋肉に僧帽筋があるが、キネシオロジーでは僧帽筋は目や耳の関連筋と捉えている。また僧帽筋は、解剖学的には脳神経(の1つである副神経)の支配を受ける特殊な筋肉だ。同じように脳神経(副神経)が直接支配する筋肉は、ほかに胸鎖乳突筋しかない。そして頭部と肩、胸部をつなぐ胸鎖乳突筋は、肩コリ、頭痛と関わりの深い筋肉でもある。
こうして、目―僧帽筋―胸鎖乳突筋、というつながりが見えてくるわけだが、その「目」に対する盲点というのが、メガネやコンタクトだ。実は肩コリ、頭痛(、眼精疲労)を訴えてくる人の多くに、度の合わないメガネやコンタクトをしていたり、メガネやコンタクトで視力補正をしなければならないのに、それをしていない人が見られるのである。
スマホの件はともかく、例えば姿勢の悪さも、目の焦点を合わせようとして結果としてそうなってしまっているケースも、実は少なくない。そんな人に「姿勢が悪いからそうなる。ストレッチや体操をしろ、筋力をつけろ」とアドバイスしても多分、ほとんど意味がないだろう(アドバイスした当人の自己満足くらいにはなるかもしれないが)。
全ての肩コリ、頭痛(、眼精疲労)の原因は「目」にある、などと言うつもりはないが、さんざんストレッチや体操をしてきたものの一向によくならない、という人は一度「目」を調べてみたらどうだろう。また、今使っているメガネやコンタクトが合っているかどうかは、キネシオロジーで簡単に調べることができる。
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