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ココロとカラダのコラム0033:五行(ごぎょう)システム

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東洋医学(中医学)の身体観のベースになっている中国の古代自然哲学に陰陽五行論(陰陽五行説)がある。五行とは、この世界は木、火、土、金、水という5つの要素で構成され、だからあらゆるものはこの5つの要素に還元される、というもの。で、人間の臓腑も肝と胆が木、心(しん)と小腸が火、脾(ひ)と胃が土、肺と大腸が金、そして腎と膀胱が水に、それぞれ配当される。
また、木(肝・胆)―火(心・小腸)―土(脾・胃)―金(肺・大腸)―水(腎・膀胱)は五角形を形成し、その間に相生、相克という大きく2つの「気」つまり生体エネルギーの流れがあると考える。五行相生・相克図

中医学の古典の1つ『難行』では、この相生関係を母子関係に例えて、腎―肝―心であれば腎は肝の母であり肝は腎の子、肝は心の母であり心は肝の子と考え、肝が弱っている場合は母である腎を補うか、子である心を瀉(しゃ)す、ということを提起している。この方法に忠実に倣ったのが古典的な経絡治療だが、これについては全ての病気がこの五行の相生関係だけで解決できるのか、という他の流派からの批判も多い。

私も人体の複雑な仕組みを全て五行へと落とし込んで単純化することには賛成しない。ただ経験上、この五行の間の「気」の循環の状態は、確かにその人の心身の状態と関連があるとは感じている。「気」の流れる状態を追っていくと、妙にそのスピードが遅かったり、流れがゴツゴツしていてスムーズでなかったり、ある臓腑のところで急に流れが悪くなったりすることがあり、それを調整して「気」が滞りなくスムーズに流れるようにすると症状が改善するケースを見ているからだ。
そういう意味で、五行システムは人間の全てを表しているわけではないけれど、ある部分の状態を確実に反映していると言えそうだ。

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