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ココロとカラダのコラム0052:耳鳴りのあの音の正体は?

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耳鳴りには、それを訴える本人にしか聞こえない自覚的耳鳴(じめい)と他人にも聞こえる他覚的耳鳴の2種類があるが、今回は自覚的耳鳴について、耳鳴りとして聞こえるあの音の正体についてまとめてみた。

耳は全体として外耳、中耳、内耳の3つの部分からできている。そして外からの音は外耳、中耳から振動として内耳に伝えられ、内耳ではその振動が蝸牛(かぎゅう)というところで電気信号へと変えられて脳に伝えられる。
蝸牛はその内部がリンパ液で満たされ、その内壁には入り口から奥まで有毛細胞がズラリと並んでいる。この有毛細胞はそれぞれ担当する音の高さが決まっていて、外耳、中耳から伝わった振動がリンパ液を揺らすと、それを有毛細胞が感知して電気信号へと変換する仕組みだ。
ちなみに、有毛細胞は高音を担当するものほど消耗が激しく、損傷を受けやすい。そのため加齢による聴覚の低下は高音に起きやすいのだ。

さて、脳の神経には各音域の電気信号が一定になるように調節する機能があるため、ある音域を担当する有毛細胞が損傷を受けて、その音域の電気信号が弱まると、その電気信号を強めようとして、結果として元々あった雑音がより強調されて聞こえるようになる。これが耳鳴りだ。
なので、耳鳴りとして聞こえる音の種類から、どの音域の有毛細胞が損傷を受けているかがわかる。キーンという高い音なら高音域、ゴーという低い音なら低音域、ザーとかジーといった音なら全音域にわたって、有毛細胞が傷ついていると推察できる。

実は、脳で強調されて耳鳴りとなる雑音は誰にでもある自然なもので、極めて静かな環境では普通に感じられるものなのだが、それが通常の状態でも聞こえるようになるため不安やストレスが引き起こされ、更にはその音に意識が向いてしまうことで、より強く音が感じられるようになってしまうのである。

こうして耳鳴りが生じる仕組みを知ると、耳鳴りは耳だけをケアしてもダメで、不安やストレスなどの心理的な部分も一緒にケアしていかなければならないことがよくわかる。

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