ココロとカラダのコラム0030:内臓の問題から来る肩こり
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肩こりというと、治療家でも判で押したように姿勢の悪さやスマホの使いすぎばかりを挙げる人が多いが、実は肩こりってそんな単純なものじゃない。確かにそういった構造的なことが原因で肩こりになるケースは多いが、よくある肩こりのように見えて、その裏に(場合によっては命に関わるような重篤な)内臓の問題が隠れていることも、実は少なくないのだ。
例えば、肩こりの原因が脂肪肝だった、といったら、あなたは驚くだろうか?
人によっては「仮にそんなことがあるにしても、私はそんなにお酒は飲まないから関係ないよ」と思われるかもしれない。でも、ちょっと待って。日本ではこの10年に脂肪肝になる人が3倍に増加したと言われているが、その30%は全く酒を飲まない人だという。そうした脂肪肝は「非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease ; NAFLD)」と呼ばれ、その患者は増加傾向にある。
そして脂肪肝が恐ろしいのは、脂肪肝から肝炎→肝硬変→肝不全や肝ガンへと移行していくところだ。それだけでなく脳血管疾患や心疾患なども併発する可能性が高い。
また、これは私がカイロプラクティックの学校に通っていた時、講師の先生の1人から聞いた話だ。
その先生のところに昔、ひどい肩こりを訴えてはやって来る患者がいたという。治療を受けると多少はよくなるのだが、しばらくするとまた元に戻ってしまうということで「カイロプラクティックってのは治らないもんだね」などと皮肉を言いながら来ていたそうだが、ある時、病院に行ったところ膵臓癌が見つかった。しかも見つかった時にはもう相当進行していて、手が出せるような状態ではなかったということで、ほどなく亡くなったそうだ(膵臓癌ではほとんどの場合、痛みなどはないため、気づいた時には既に手遅れというケースが非常に多い)。
で、講師の先生いわく、その人の肩こりの原因はその膵臓癌だったのではないか、と。膵臓癌が進行して肥大した膵臓がスペースを圧迫していたので、体がその圧を肩から逃がそうとしていて、それを本人は肩こりと思っていたのではないか、というのだ。
たかが肩こり。されど肩こり。ずっとコリが続くようなら「また駅前の揉み屋で揉んでもらうか〜」と軽く考えずに、ちゃんと内臓を含めた全身の状態を調べた方がいいと思うよ。手遅れになる前に。
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