ココロとカラダのコラム0042:首が回らなくなった原因は?
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これは私自身が体験したことだ。
何年か前、近所にいい空き物件があり、本気で治療院の引越しを考えたことがある。不動産会社に行って実際に中を見せてもらい、いくつかの内装業者に合い見積もりを頼んだが、知り合いの紹介してくれた業者が破格の条件でやってくれることになり、実際にその業者とは内装のことで何度も話し合い、中身を詰めていった。
が、その頃から首に痛みを感じるようになり、最初は寝違えたのかとも思っていたが、そのうち首を左に回すことができなくなってしまった。
私も治療家なので、もちろんその首の痛みに対する治療を試みた。治療すると、その時は痛みも少し軽くなり可動域も広がるのだが、それも短時間で元に戻ってしまう。自分の技術のなさを痛感しつつ、これこそ技術開発の時だ!と思って、毎日のように考えられるさまざまな方法を試したのだが、結果は芳しくなかった。
そんな中、内装のプランもほぼ固まり、あとは私が物件の賃貸契約をして業者にゴーサインを出せば、それで事が始まるところまで行った引越しの件は結局、賃貸料のことで先方との折り合いがつかず、この話は流れた。実は業者と内装の話し合いをしていた頃から、これだけの賃貸料を払って果たしてやっていけるんだろうか、という強い不安が私の中にあって、それが大きなプレッシャーになっていた。だから恥を忍んで言えば、私がビビって退いてしまった、ということだ。
けれど、その話が流れてほどなくして、あれほど何をやっても治らなかった首の痛みが、嘘のように消えたのだった(実は当初から、そうしたことが首の痛みに関わっているかもしれないことも考えて治療していたが、自分の中からジワジワにじみ出てくる感情まで抑えることはできなかった)。
「借金で首が回らない」という言い回しがある。私の場合は借金ではなかったが、やはりカネに関わる不安というかプレッシャーがあったという点では共通していて、ダテにこういう言い回しがあるわけじゃないな、と妙に納得してしまった次第。ココロとカラダの関係を調べている、おのころ心平さんも、首の症状はその人の金銭面の問題を反映して現れる、と言っているのをついこの間知った。
首が痛いというと、一般的には寝違え、頚椎症、スマホなどをうつむいた姿勢で長時間使うことによる(と言われている)ストレートネックなどによるものとみなされ、すぐ「姿勢が…」とか「頚椎の歪みが…」という方向に行ってしまいがちになるが、本当の原因はむしろその人の語られざる心の内にあるのかもしれない。
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