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ココロとカラダのコラム0045:ギックリ腰は暖める? 冷やす?

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腰痛がらみでよく聞かれる質問に
「ギックリ腰になった時は暖めるのがいいのか、それとも冷やすのがいいのか?」
というものがある。

ネットでもこういう質問がされていて、それに対して
「急性なら冷やす。慢性なら暖める」
なんて答えてる先生の回答を見たことがあるが、これハッキリ言って変。だって、普通の人はそのギックリ腰が急性か慢性かなんてわからないから(いつも「腰が痛い」と言ってる人のギックリ腰だから慢性、なんてことはないのだ)。

私の答は、
「暖めて余計に悪くなることはあっても、冷やして悪くなることはない(冷やしても変わらないことはあるが)。だから、まずは冷やす。冷やして多少でも改善が見られるなら、更に冷やす。冷やしても症状が全く改善しないなら、暖めることも考える」
だ。
ちなみに冷やして効果があるのはギックリ腰の中でも、何らかの理由で筋肉や筋膜にヨレや断裂などが生じたことによる外傷性の腰痛(または筋筋膜性の腰痛)の場合である。

ギックリ腰に限らず、急性外傷に対する処置はRICE(ライス)と呼ばれる。RはRest(安静)、IはIcing(冷却)、CはCompression(圧迫)、EはElevation(挙上)を表す。そしてほら、確かにIcing(冷却)が入ってるでしょう。だから外傷性のギックリ腰は、ともかく安静にして、ひたすら冷やすのだ。
(昔、鍼灸学校時代に聞いた話だが、接骨院/整骨院の中にはギックリ腰の患者を思いっきり揉むところがあるんだとか。もちろん、治してるふりをして余計に悪くさせ、何度も通わせるためだ。そういうところに引っかからないように、ご注意。)

ついでに冷やし方についても書いておこう。
まず冷湿布は、メントール系の薬が塗られているためヒンヤリする感じはあるが、別に冷やしてるわけじゃないのでやっても無意味。

冷やすには氷を使う。ビニール袋などに氷を入れ、患部にタオル越しなどではなく「直接」当てる。そして空気中の水蒸気が袋について周囲をぬらさないように、上からタオルなどで覆い、そのまま15分程度冷やし続ける(最初の5分くらいはキツいが、5分過ぎると楽になる)。15分程度経ったら袋を外し、30〜60分くらい休み、必要なら同じことを繰り返す。

氷の代わりに保冷剤を使ってもよいが、その場合は凍傷になるのを防ぐため1回15分を超えて行わないように注意。

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