ココロとカラダのコラム0047:産後鬱とその対策
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産後に生じる心身の変調──それは産後鬱かもしれない。
産後鬱について、goo国語辞典にはこのように書かれている。
産後、数週間から数か月続く鬱病。気分が落ち込む、不安になる、眠れないなどの状態が続き、気力がなくなり、集中力や思考力が低下する。マタニティーブルーは数日から数週間程度で自然に消失するが、長引く場合は産後鬱が疑われる。悪化すると自傷・自殺・幼児虐待につながることもあるため、周囲の支援や適切な治療が必要となる。産褥鬱。産後抑鬱症。
元記事のURLは、https://dictionary.goo.ne.jp/jn/240269/meaning/m0u/
ここに書かれているとおり、産後鬱とは出産を契機として発症するする鬱症状のことである。
出産による身体的なホルモン・バランスの急激な変化に加えて、育児に対するプレッシャーや不安、周囲の無理解へのストレスなどが引き金となって起こるとされているが、症状そのものは気分の落ち込み、不安感、イライラ、不眠、過食、思考力の低下、暴力衝動や自殺衝動など、鬱病/鬱状態の典型的な臨床像と完全に一致する。
だから産後鬱という名前ではあるが、鬱病/鬱状態として考えるべきだ。
鬱病/鬱状態というものには常にそういう面がついて回るが、産後鬱でも本人が、自分がそうだということを認めたがらず、むしろそれを隠そうとするため、かなりひどい状態(例えば子供への虐待やネグレクト、本人の自殺未遂や自殺)になるまで周囲が気づかないことが多い。
それは、「子育てが苦痛」「子供がかわいいと思えない」などと口にすることが社会通念上許されない(と本人が思い込んでいる)ことや、親も含めて身近に相談できる人がいない、という事情もあるのかもしれない。
実は、鬱病/鬱状態とは本当の思いを押さえつけることで、外に現れている/外に見せようとしている自分と本当の自分とが解離を起こしてしまった状態なのだ。
ならば、産後鬱の状態から抜け出すための1つの鍵は、そうした「口にしてはいけない」と思って飲み込んできた言葉、誰にも言えなかった心に鬱積した思いを何の制約も設けずに吐き出してみることだ。一度吐き出してしてしまえば、それを表に出すことが本人にとって必ずしもタブーではなくなる。
もしかしたら、当治療室が提供している内なる旅(インナー・ジャーニー)がそのための役に立つかもしれない。
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