ココロとカラダのコラム0081:警戒すべき痛みとは?
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治療院にはいろいろな不調を抱えた人がやって来るが、中でも一番多いのはやはり「痛み」である。
「痛み」と一言で言っても、強い痛み、弱い痛み、刺すような痛み(刺痛)、重く鈍い痛み(鈍痛)、ずっと同じところにある痛み、その時々で場所が変わる痛み、季節の変わり目や天候によって現れる痛み、…など性質や状態はさまざま。けれどその中で、警戒すべき痛みがある。それは「夜間痛」だ。
「夜間痛」とは、夜間あるいは睡眠中に現れ、しばしば眠れないほどの激痛になるもののことを言う(ちなみに「強い痛みが一日中続いて夜も眠れない」というのは「夜間痛」ではない)。
では、なぜ「夜間痛」には警戒しなければならないのか?
それは一般に、痛みというのは活動時には強まり、安息時には弱まるものだが、「夜間痛」は夜間や睡眠中という安息時に現れるという意味で、通常の痛みの現れ方に反する現れ方をするものだから、である。なので治療院では(もちろん病院でも)「夜間痛」を思わせる所見は気に留めておくべきものとされている。
ただし警戒しなくてもいい「夜間痛」もある。それは肩関節周囲炎(狭い意味での四十肩・五十肩)による「夜間痛」だ。
肩関節周囲炎の初期には夜間、文字通り眠れないほどの激痛が現れるが、この「夜間痛」は肩関節周囲炎の典型的な症状の1つであり、何か重篤な疾患のサインでは?と考える必要はない(逆に、肩が上がらないが「夜間痛」はない、ということなら、それは肩関節周囲炎ではないことを示唆している)。
「痛み」というと、つい強い弱いといったことにばかり目が行ってしまいがちだが、痛みの出方にも重要な意味があることがあるので、その辺も意識してみてほしい。
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