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ココロとカラダのコラム0002:経絡経穴の反応を読む

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私はカイロプラクティックからこの世界に入ったのだが、元妻(当時は結婚していた)の家族(義母は元看護師で当時は准看護学校の教務主任、義兄は医者だった)から「カイロだけではやっていけないから、何でもいいから医療系の国家資格を取れ」と言われて、鍼灸学校に行くことにした。
鍼灸を選んだのは、カイロが西洋医学的な解剖・生理に基づいた体の見方をするので、それとは違った角度から体のことがわかるようになればいいな、くらいの軽い考えだった。だから東洋医学(中医学)の勉強は楽しかったが、経絡経穴についてはあまり身が入らなかった。別に鍼灸など使わなくても施術はできるさ、と思っていたからである。

ところが日曜日に出ていたセミナー(キネシオロジーが中心のセミナーで、鍼灸のセミナーではない)の実技練習で、仙骨の変位が三陰交という経穴(ツボ)に触れるだけで正常な位置に戻るのを目の当たりにして、一気に経絡経穴に目覚めた。そこから経絡やツボに対する見方が一変した。今では経絡経穴はウチの施術になくてはならないものになっている。
ちなみに鍼灸をやっていると、経絡やツボへのアプローチは鍼、灸の専売特許で、それ以外の方法は使えないかのように言う人がいるが、もちろんそんなことはない。エッセンシャルオイル、テープなどなど、経絡やツボにアプローチする方法はいくらでもあるし、効果が鍼や灸より劣るということもない。

さて、ここからが本題。臨床をしていて気づいたことだが、経絡やツボには不思議な性質がある。腰痛、肩痛、膝痛など運動器系の問題に特に顕著なのだが、痛みの出る姿勢や動作をした時だけ現れる経絡経穴の反応がある、ということだ。

鍼灸の施術では普通、椅子に座ったりベッドに寝たスタティック(静的)な状態で経絡やツボの反応を調べることをするが、そういう形では捉えられないダイナミック(動的)な経絡やツボの反応が存在するのだ。しかも、それらを丁寧に読み取って対応してやると、それだけで痛みが相当程度軽減することが多い。

反応の現れる経絡やツボは、痛みのある部分とは限らない。むしろ症状の出ている部分とはかけ離れた部分に反応が出ていたり、反応が全身に及んでいることもある。そして、その反応のあるラインなりポイントなりを辿っていくと、それが何かを指し示していたりすることも少なくない。まるで体が「こうすれば治るよ」と教えてくれているかのように。
だから私が行うのは、どこかのセミナーに出て即席に手にしたテクニックを披露することではなく、体が発する声を何とかして拾い上げ、その指示に最大限従うこと、ただそれだけだ。

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