ココロとカラダのコラム0009:三陰交穴の効用
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経穴(ツボ)には非常にマイナーなものから非常にポピュラーなものまで、たくさんのものがあるが、三陰交は足三里と並んで非常にポピュラーなものの代表格である。
経絡では脾経に属し、取穴は足の内果(内くるぶし)から4横指(経絡的には3寸)上。
ちなみに三陰交という名前の由来は、そこが下肢に流注(るちゅう)する3つの陰経──足の太陰脾経、足の厥陰(けついん)肝経、足の少陰腎経──が交わる点だからである。更にその3つの陰経は関元というツボで任脈と交わることから、三陰交はそれら3つの陰経と任脈の全てに働きかけることができるというわけ。
なので三陰交の作用は非常に幅広い。まず三陰交は脾経に属し、肝の臓とも関係するので、消化器系の病症を治療する常用穴である。また東洋医学(中医学)では、脾、肝、腎はいずれも水に関わる循環や代謝に関係の深い臓なので、泌尿器系の病症を治療する常用穴でもある。更にはこの3つの臓は生殖器系とも深く関わり、生殖器系の病症にも効果を発揮する。また任脈の任は妊に通じる、ということで、鍼灸では特に生理痛、生理不順、不正出血などの婦人科系の問題に対して非常によく用いられる。
任脈がらみでは、任脈は顔面部やノドなどにも流注することから、そうした部分に関わる病症、更には精神疾患にも用いられることがある。
経穴学ではツボには五行穴、八会穴、四総穴、八総穴といった要穴のグループがあるのだが、実は三陰交はそのいずれにも入っていない。だが、そういった要穴のどれにも負けない多彩で強力な作用を持ったツボなのだ。ゼヒ覚えて、有効に使ってほしい。
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