ココロとカラダのコラム0014:全体をボンヤリと見る
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2015年のクラニオ基礎セミナーに参加してくれた先生の1人が、こんなことを言っていた。
「セミナーで講師がデモをしているのを見る時、下手な先生は講師の手元を食い入るように見ているが、上手い先生は全体をボンヤリと見ている」
と(その先生は治療系のセミナーにかなりの参加経験があるようだ)。
この言葉を聞いていて、自分自身の経験からも確かにそうだよなー、と思った。例えば腰痛の人を治療する時、痛いという腰の部分にしか眼が行かないような場合は大抵、治療は上手く行かない。何をどうやっても全然いい結果が出ずに、ドツボにはまっていくパターンだ。
視点はその人の意識の現れだから、局所にしか眼が行かないのは意識がそこだけに囚われてしまっている証拠。けれども、そこに物理的な損傷を負っているような場合を除いて、症状がその局所的な要因だけで出ている、なんてことはまずない。意識が何か/どこかに囚われていたら、それを見落としてしまうから、そんな状態で治療しても上手く行かないのは当然と言える。
理想的なのは、意識が全体にゆるやかに広がっていること。そのために眼は全体をボンヤリと見ている必要がある。そう、まさにその先生が言っていたように。
その上でもっと理想を言えば、ほしいのは全体を幅広く見渡せる「鳥の目」と、局所を細部まで見通せる「虫の目」の両方を持って、柔軟に切り替えられることだ。それをキネシオロジーとクラニオによってできたら、というのが私の希望である。
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