ココロとカラダのコラム0068:救世主願望を抱えたセラピスト
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治療家、セラピスト、ヒーラー、カウンセラーといった人は、しばしば「人を笑顔にしたい」というようなことを言う。そういう気持ちを持たない私は、そういうのを聞いたり見たりすると素直に「凄いなー」と思う反面、ちょっと怖さも感じる。この業界には救世主願望を抱えた人が数多くいるからだ。
救世主願望(またはメシア・コンプレックスとも呼ばれる)とは、「自分が役立つ存在であることを示したい」という願望のこと。
これだけを見れば、それ自体は決して否定されるようなことではなく、むしろ一般には賞賛されるべき存在と映る。けれども一見、利他主義的な言葉の裏で、実は本人は自分の心の底に強い無価値感を抱えている。自分に価値を感じられないために、他人を助けることでその無価値感を埋め合わせ、自分自身の価値を感じようとする──それが救世主願望を抱えた人の特徴である。
「救世主願望があろうがなかろうが、人を助けようとしてくれるんだからいいじゃん」と思われるかもしれない。だが、そうではない。救世主願望を持った人は、「人を笑顔にしたい」という言葉が示すように、何らかの形で他人から認められることで自分の無価値感を埋めようとするので、非常に献身的である一方で、他人を自分に依存させようとする欲求、他人をコントロールしようとする欲求が強いのだ。
そもそも、治療、セラピー、ヒーリング、カウンセリングといったことは全て、フラットな状態の中で行うことが最大の効果を上げるもので、それを行う人間が過剰に献身的である必要も、それを受ける人間が過剰に従順である必要もない。いや、むしろそんな状態で行っても、十分な結果を得ることはできない。それはマトモな治療家、セラピスト、ヒーラー、カウンセラーなら誰でも知っている。
つまるところ、彼らが献身的なのは他人の幸福のためではなく、自分自身が満たされるため、ということなのだ。
更に言えば、救世主願望を抱えた人は、自分がそうであることに気づいていないことが圧倒的に多い。自分の抱える無価値感に気づかないまま、「自分は世の中に貢献している」と本気で信じている。それゆえ、気づかないまま暴走していることも。ご用心、ご用心。
さて、これを読んでいるあなたが治療家、セラピスト、ヒーラー、カウンセラーでも、そうでなくても、自分の中に強い無価値感があるようなら、インナージャーニーを受けてみてはいかが、と宣伝してこの記事を終えよう。
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