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アロマテラピー

1.エッセンシャルオイルの歴史(古代〜中世)

 歴史的に見ると人類は非常に太古の時代から、芳香性の植物を宗教などの儀式のため、健康維持のため、また生活に彩りを加えるため、といったさまざまな目的で活用してきた。そしてある時期から、植物をそのまま用いるのではなく、エッセンシャルオイル(精油)という形で用いるようになった。

 エッセンシャルオイルについては、中国やインドで使われたのが最初とする説があるが、ゲイリー・ヤングを始め多くの研究者たちは今、エッセンシャルオイルの効用の多くが古代エジプトで見いだされたことを明らかにしつつある。古代エジプトでは香りは非常に重要視され、特にファラオや神官など高い地位にある人たちは特にその傾向が強かったという(古代エジプトでは神官は宗教的行事を執り行う聖職者であると同時に、医師であり調香師でもあった)。

 古代エジプトのそうしたエッセンシャルオイルに関する知識は、交易によって、またエジプトから逃れたヘブライ人によって中東各地に広まったと考えられる。例えば東方三博士は、乳香(にゅうこう=フランキンセンス)、没薬(もつやく=ミルラ)、黄金を捧げてキリストの誕生を祝した、というように、聖書にはエッセンシャルオイルに言及したと思われる部分が100箇所以上ある(ただし日本語訳では、残念ながらそうした部分が必ずしも正確に訳されているとは言えない)。
なお三博士が幼子イエスに捧げたフランキンセンスとミルラは、現代の臨床研究によって、これらのオイルには体の免疫力を高める成分が含まれていることが明らかになっている。また精神を高める強力な働きを持つことも。

エッセンシャルオイルは更に古代ギリシア、次いで古代ローマへと受け継がれ、特に古代ローマでは芳香浴やマッサージに使われたようだ。しかし、ローマ滅亡後はその知識の大半が長くヨーロッパから消えることになった。逆に古代ローマの知識を受け継いだアラブでは香料の研究が発達し、10世紀には『医学典範』を著した医師イヴン・シーナ(アヴィケンナ)が蒸留法を発見。エッセンシャルオイルが手軽に作られるようになると、瞬く間に広がっていった。

 ヨーロッパで再びエッセンシャルオイルが作られるようになるのは、アラブとの交易が盛んになった13世紀頃からで、医療、衛生、美容、健康などを目的に用いられるようになった。15世紀にはヨーロッパ全域にペストが蔓延したが、フランスのマルセイユではペストを避けて郊外に疎開した金持ちの空き家を襲う4人の泥棒が、クローブやローズマリーなどのエッセンシャルオイルを調合したものを体に塗り、ペストに感染することなく盗みをはたらいていたという話が伝えられている。

2.エッセンシャルオイルの歴史(近代〜現代)

 このようにヨーロッパでもエッセンシャルオイルが再び盛んに用いられるようになったが、16〜18世紀にはローマ・カトリックやイギリスの清教徒などを中心に芳香性植物や香料を使うことに批判が高まり、その知識の多くが再び失われることになった。
 更に化学の発達によって、植物から成分を抽出するより、それに似た物質を化学的に合成する方法が広まり、またその方が安価で均質なものが得られるという便利さと相まって人工の薬品や香料が市場を席巻するようになり、エッセンシャルオイルは人気を失っていった。

 そんなエッセンシャルオイルを現代に甦らせ、『アロマテラピー』という本を著して「アロマテラピー」という言葉の生みの親となったのがフランスの化学者、ルネ・モーリス・ガトフォッセである。ガトフォッセは実験中、手に重度の火傷を負ったが、その手を偶然近くにあったラベンダーのオイルの入った容器に突っ込んだところ、火傷が急速によくなっていくのを見たのがきっかけで、友人で医師のジャン・ヴァルネと共同でエッセンシャルオイルの研究に余生を捧げた。現在、さまざまな書籍に書かれているエッセンシャルオイルとアロマテラピーの効果は、その多くをこのガトフォッセとヴァルネ、そして彼らの後継者たちの研究に負っている。

3.エッセンシャルオイルとは?

 日本語では「精油」と訳される。植物に含まれる揮発性の芳香物質を含む有機化合物。
 エッセンシャルオイルは100%天然物質であり、人工的に合成した物質を一切含まず、アルコール希釈などをしていない完全成分のものだけを指す。
 「オイル」という名前がつくが油脂とは全く別の可溶化リポイドで、水に溶けにくく、アルコール・油脂などに溶ける性質(親油性・脂溶性)を持つ。現在、約250〜300種類の精油が存在する。

 抽出方法には、物理的に圧力を加えて絞り出す圧搾法、水蒸気で蒸して芳香成分を得る水蒸気蒸留法、油脂に芳香成分を吸わせる油脂吸着法(これは更に、冷浸法(アンフルラージュ)とアブソリュートに大別される)、芳香成分を有機溶剤に溶かしだして得る有機溶剤抽出法、液化ガスなどを超臨界状態にして芳香成分を溶かし出して得る超臨界流体抽出法がある。
 ただ、いずれも原理的に大量生産することは困難で、従ってエッセンシャルオイルは一般に安価ではない。

 エッセンシャルオイルと混同しやすいものに、アロマオイルやポプリオイルなどがあるが、混ぜ物を含み大量生産されるそれらとエッセンシャルオイルとは全く別物である。

4.メディカル・アロマテラピー

エッセンシャルオイル  一般のデパートやアロマ・ショップでエッセンシャルオイルを買うと、必ずこのように言われるはずだ、「絶対に服用しないでください。また原液を直接皮膚に塗らないでください」。そしてその理由は「エッセンシャルオイルは植物の成分がギュッと凝縮されたもので、そのためにその中には有害な成分も含まれているからだ」と。
 そのため、アロマテラピーという名前で一般に行われているものの大半は、マッサージオイルにエッセンシャルオイルを滴下して行うオイル・マッサージや、エッセンシャルオイルをディフューザやアロマ・ポットで放散して「癒しの空間」を演出する、といった種類のことに限られる。

 しかし実はオイルに含まれるその有害成分とは、オイルの原料となる植物の生育環境(土壌の状態や農薬使用の有無)や抽出時に用いられる化学薬品によるところが大きい。 フランスではアロマテラピーが医療として公式に認定されていて、医療としてのアロマテラピーに用いられるエッセンシャルオイルには厳格な規定がある。その厳しい審査をパスしたものを治療グレードとかセラピー級と呼ぶが、このグレードのオイルになると直接飲むことも、また原液を皮膚に塗ることもできる。

 セラピー級エッセンシャルオイルの持つ効果には次のようなものがある。
1.分子が小さく、また脂溶性なので、細胞膜が酸素不足で硬化しているような場合であっても、皮膚組織や細胞組織に素早く浸透することができる。ジャン・ヴァルネの研究では、エッセンシャルオイルは20分以内に全て体細胞に作用し、その後、代謝されることがわかっている。
2.血流を刺激して酸素や栄養素の運搬を助ける。また血液や細胞を浄化する働きも持っている。
3.強力な抗酸化物質の1つである。
4.強い抗菌作用があり、細菌、カビ、ウィルス、寄生虫などを抑制する。
5.高い周波数を持ち、その周波数が体と共鳴することで乱れていた機能を正常化することができる。

 特に療法としてのアロマテラピーの最も重要で本質的な働きは、このうちの5にあるのではないかと私は思っている。「体の細胞一つひとつは固有の周波数を発していていて、それが本来あるべき周波数から逸脱することが『病んだ』状態である。だから、その『病んだ』部分に正しい周波数の音を当てて共鳴させ、あるべき周波数に戻す」というのが音響波動療法(サイマティック・セラピー)の基本的な考え方だが、アロマテラピーも実はそれと同じ作用をしているのではないだろうか。
 決して一般的に言われるような「よい香りで心身をリラックスさせ、副交感神経の働きを高め…」といったことが本物のアロマテラピーの作用ではないのである。

 蒼穹堂治療室のアロマテラピーは全て、このセラピー級エッセンシャルオイルを使って行われる。代表的な方法はオイルを水に滴下したものを飲む、特定の部位にオイルを塗る、オイルを吸入する、の3種類。どの時点でどのオイルをどのように用いるかは、キネシオロジー、クラニオセイクラル・ワーク、フォーカシングなど、さまざまな方法によって厳密に調べた上で決定し、実施後もさまざまな観点から、その効果を細かく確認するのを特徴としている。

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アロマテラピーについて、かなり詳しく解説したページです。